AKIHITO
サーフィンをしていると時々、とてつもなく悲しいことに出会う。
大好きな先輩サーファーが逝ってしまった。
毎回思うことだが、どうしてこんなにいい人が若くして亡くなるのだろう。
神様は本当に残酷なことをする、今でも信じられない。
私と先輩との出会いは、やはり海の上だった。
真っ黒に日焼けして、スキンヘッド。一見強面風の雰囲気。
初めて海で出会ったったときはつい視線を伏せてしまった記憶がある・・・。
仲間達の先輩ではあったが、なかなかこちらから声をかけれる存在ではなかった。
ショートもロングに乗っていた。
波にあわせた自然なスタイル。
いつも家族と一緒で本当に大切にしていた。
笑うと、強面が飛んでゆき、顔をくしゃくしゃにした笑顔がとても印象的だった。
私には2つの出来事の記憶がある。
ひとつは、私がまだサーフィンを始めたばかりの頃。
仕事で東京に向かう新幹線の中、スーツ姿の私は突然後ろから肩を叩かれた。
そこには、真っ黒にスキンヘッドの彼。
一瞬ビビッて驚いた私に、
「ごめん、ごめん、いつもサーフィンで頑張ってるよね!仕事も頑張ってね!」
そこには、あのくしゃくしゃな笑顔。
私がまだ名前すら聞けない頃の出来事。
何気ない一言だが、なぜか私はとても嬉しかった。そして大好きになった。
それ以来、海で会うと必ず話をするようになった。
2つ目は2年ぐらい前のできごと
先輩はいつも家族で海に来ていたのに、その日はひとりだった。
聞くと、子供をノースに、独りで行かせているらしい。
「まだ小学生ですよね!勇気ありますね」
「そう、でも今、行かして経験させないとね。学校に行きだすと休めないから・・・」
「たくましくなりますよきっと!でも、家族と離れてさびしいでしょうね?」
「そうでもないみたいだよ~」
と言って一瞬、少し目を伏せた。
本当はお父さんが一番さびしいかったみたいだった。
それから2~3年ぐらいだろうか
昭仁さん、本当に立派に育てられましたね。
きっと彼も素敵なサーファーになると思います。
そして、安らかに眠ってください。
ショージ
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