今日は少し長くなります・・・。
私の会社の名刺には
「防ごう地球温暖化!チームマイナス6%」といった。「ロゴ」が着いている。
最初この名刺を貰った2年前、
「うちの会社も環境企業の仲間入りか?やるな・・・」と思った。
しかし、あるとき「会社が何も行動していない」ことに気づいた。
やったことはちょっとした「啓蒙活動」で
「二酸化炭素排出削減」や「地球温暖化防止」への直接的な行動ではなかった。
「チームマイナス6%」は
京都議定書へ日本が批准したことを契機に環境省が主導で策定したキャッチ。
その哲学は「わが日本は期限までに二酸化炭素排出を6%削減します」
この意思表示だった筈。
しかし、日本の二酸化炭素の排出は
「14%増える」と聞く。
さらには、ロシアから「二酸化炭素の排出権」をお金で買おうとしているらしい。
さらに、アメリカが京都議定書に批准しないことを「コソコソ」と批判している。
最初から
「実質的に守れない約束はできない」
と主張したアメリカ。
守っていないけど
「約束しちゃったから、お金を払って守ったふりをしよう」
とする日本政府。
賛否はあるが、問題を曖昧にしていないアメリカ政府の対応の方が誠実な気がする。
「チームマイナス6%」に話を戻す。
日本人は環境保護をしている「ふりをする企業が」が多いのかもしれない。
「チームマイナス6%」に参加している企業には
製品を作るのに、「今まで以上に」石油を燃やし、
「より多くの」二酸化炭素を排出し、その上で売上を「数倍」に伸ばしている
こんな「メーカー」も堂々と入っている。
そういう企業にかぎって必ず
「私共はチームマイナス6%に参加して、2酸化炭素排出削減に協力しています」
とカモフラージュしていることが多い。
企業にとって、「チームマイナス6%」とは
「マーケティング用語」になっている感じがする。
そして何より、環境省の対応に疑問が残る。
石油資源を「これまで以上に」多く消費(浪費)し、二酸化炭素を必要以上に排出し
「業績を伸ばしている」企業にも「チームマイナス6%」参加企業として
堂々とロゴやキャッチの使用を認めている。
ここに違和感を感じてしまう。
社員のオフィス生活環境レベルで注意喚起していれば
どんな企業も参加できる仕組みになってしまっているようだ。
以下、環境省の「チームマイナス6%参加企業・団体活動規約より
~前略~
2005年2月16日、地球温暖化防止の施策として、「京都議定書」が発効し、日本は2008年から2012年の間にCO2などの温室効果ガス排出量を1990年にくらべて6%削減することが義務づけられました。
そこで、政府の地球温暖化対策推進本部では、京都議定書による我が国の温室効果ガス6%削減の約束達成に向け、国民一丸となって取り組む地球温暖化防止国民運動「チーム・マイナス6%」を推進していきます。
「チーム・マイナス6%」は、日本の国家目標を実現するだけではなく、将来にわたる豊かな生活環境を維持・継続させるための大規模な国民運動です。
一人ひとりが小さなアクションを起こし、大きく展開していくためには、「みんなで楽しく」行動していくことがとても重要です。様々な局面で温室効果ガスの6%削減活動に取り組む個人、企業、団体は、誰でも「チーム員」です。
参加者それぞれが、チーム・プレイヤーであり、各企業、団体にとっては、これまでに取り組んでいる環境活動を一般の人にわかりやすくPRする機会となります。
「チーム・マイナス6%」にご参加いただき、具体的な温室効果ガス削減活動を行っていきましょう。
■目的
1.
企業・団体活動規約(以下「本活動規約」といいます。)は、「チーム・マイナス6%」に参加するすべての企業・団体(以下「団体チーム員」といいます。)が活動を行うにあたり遵守すべき事項を定めるものです。
■参加資格
2.
(1)日本国内のすべての企業・団体(政治団体及び宗教法人を除きます。)は、チーム・マイナス6%運営事務局(以下「事務局」といいます。)に対し、別記様式第1号の申請書を提出し、参加承認を得ることで、「チーム・マイナス6%」に参加することができます。
(2)申請書の記載等から「チーム・マイナス6%」の趣旨に反することが明らかであると認められる場合には、参加が承認されないこともあります。
■活動内容
3.
団体チーム員は、「チーム・マイナス6%」の目的を達成するために、地球温暖化防止につながる具体的な行動を計画し、特に下記の6つの行動に重点を置いて、実行し、見直し、改善します。
(1)冷房は28℃に設定しよう(温度調節で減らそう)
(2)蛇口はこまめにしめよう(水道の使い方で減らそう)
(3)エコ製品を選んで買おう(商品の選び方で減らそう)
(4)アイドリングをなくそう(自動車の使い方で減らそう)
(5)過剰包装を断ろう(買い物とごみで減らそう)
(6)コンセントからこまめに抜こう(電気の使い方で減らそう)
~後略~
これを読んで
「市民レベルのガイドラインでは?」と、思いませんか?
これは環境省が定めた、「企業向け」のガイドラインなのです。
これなら、製造過程で石油を浪費し、二酸化炭素を企業活動でどんどん排出しても、
「チームマイナス6%」に入会でき、ロゴやキャッチ使用が使える筈です。
こうなると、企業にとって「チームマイナス6%」は
二酸化炭素を削減に協力している「かのように」
見せかける「免罪符」になってはいなうでしょうか?
環境省の進める「チームマイナス6%」は
市民レベルの活動と産業界の活動を完全に混同してしまっている。
製造者および利用者(流通業者、消費者)が「二酸化炭素排出削減のために」
とるべく企業活動、消費行動を区別して、環境省は提案すべきではないでしょうか?
企業や産業界が消費者と同じレベルの活動で「チーム員」になっているのでは
問題を曖昧するばかりでなく、「後退させている」気がします。
先に書いた通り
「チームマイナス6%」は1992年京都議定書の哲学を既に失いつつあります。
ここにおける、日本政府、環境省の責任は大きいと思う。
具体的な政策、対策が欠落しているからだ。
しかし、いまだに
多くの日本人はその「標語だけ」を妄信し、「ガイドライン」にそうように行動すれば
「京都議定書が守れる」と思っていないでしょうか?
世界の中で何か日本人だけが取り残されている。
日本人の美意識、美学はどこにいってしまったのでしょう!
「かのように」ふりをするのは「ダサイ」ことに早く気づきたい。
長文、最後まで読んでくれてありがとうございます。
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